「……玲奈のバカ」
「えー?玲奈、バカじゃないんですけどー」
「バカだよ」
「結奈に言われたくないね」
「でもこうなったのは、玲奈があたしを連れてくってゆー提案をしたからでしょー」
「まぁ……ね」
―それは数時間前のこと―
「着いたわよ♪」
玲奈のバイクに連れられて来たのは人通りの少ない駐車場。
そこにはすでに、5人の女と1人の男がいた。
「おっせーよ、京香ちゃん♪」
男は笑いながら、余裕の笑みで言う。
「ごめんなさいね、龍神に遊びに行ってたもんで」
えへっと笑う京香に、女達の顔が引きつった。
龍神と繋がってること、知らなかったのかな?この人たち。

