「お待たせ」


純は何も言わずにジェスチャーで乗れ、と指示した。


何にも言わないんだし……きっと気にしてないんだよね……?


ヒールをかつかつ鳴らしながら倉庫に入る。


ちょっと空気が違う。


そして純を見ると、ため息をついてる。


え?なに?あたしなんかした?

つかなに?この空気。


「あ、結奈……」


裕也の一言でみんながあたしを見る。


──アナタハダレ?