黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



「行くぞ」

「えっ?」


純は急に立ち上がり、ドアの方へ向かって行く。

あたしも急いで純の後を追った。


学校を出て、純のバイクに乗る。


……だめだ……

また心臓ドキドキする……


あたしはドキドキしながらも、純の背中に掴まっていた。