黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



『今あたし達に言った……んだよね?』

『やばいって!!』

『すみませんでした!!』


後ろのうっさい連中はあたしに謝って走り去った。


あたし……どんだけ怖い人…?

ちょー素直に謝ってたし。


テーブルに着くと「結奈言ったね〜」とみんな笑っていた。


「だってイラつかない?人の話をネタにして、真似したいとかなんやら言ってんだよ?」

「玲奈もむかついた〜。ギャルぃとか、は?みたいなね」

「あたしもそれ思った。つか、本人前にいるのによくあんなにぺちゃくちゃしゃべってられるよね」


あたし達は学食を食べながらぐちぐち言っていた。