黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



そしていつものようにまだ午前中、とゆーのを気にせずお菓子パーティーが始まった。


みんなはポテチ。あたしはじゃがりこ。

みんなはコーラ。あたしは午後ティー。


全て純があたしを気遣ってみんなとは変えてくれた。


純……優しいとこあんじゃん。


「そーえばさぁ……初めて結奈に会ったときもこんな風にお菓子パーティーしてたよな」


裕也が突然言い出した。


「あー…、あん時は純に結奈が狙われてるって聞かされたんだったよな」


健も思い出したように言う。


「てゆーか……なんで龍神があたしを守ることになったのよ?」