黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



あたしはバランスをとりながら、それを落とさないようにしていた。


「∑!!」


─コトン


純があたしに冷たーい午後ティーをほっぺにつけたため、あまりの冷たさにあたしは頭を動かし、頭の上のそれは落ちた。


「あ……」


あたしはそれを見てびっくり。


「……純、あたしにこれ買ってきてくれたの!?」

「あぁ」

「ありがとーっ♪」


あたしは思わず純に抱きついてしまった。


だってそれは……


あたしのだぁいすきな“じゃがりこ”だったから──…