屋上までの階段を駆け上がり、屋上のドアをおもいっきり開けた。

─バンッ


やばっ、壊れる寸前だし。


「あ〜結奈じゃねーか♪」

「おっはよ〜」


まだ健しかいないようで、あたしは健の隣に座った。


「みんなは?」

「純と裕也はタバコ買いにコンビニ行った。流星は知らない。またハッキングしてんじゃね?」

「……今、ハッキングって言った?」

「言ったけど……?」


流星……ハッキングなんかしてるのか……

前からあのパソコンのキー打つカチカチ速いと思ってたけどさー、まさかハッキングだとは思いもしなかったわ。