黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



気が付いたらあたしの周りにいたヤンキーは倒れていた。


「あ……」


あたし……あのヤンキーにキレたんだっけ?


んで……

周りのヤンキーも殴りかかって来たから殴ったんだっけ?


すると中からみんなが出てきた。

「結奈……あたしいなくても平気じゃない?」


玲奈は驚きを隠せないようだった。


「……おまえ、なかなかやんじゃん」


純はあたしの頭をぽんぽんと撫でた。