「結奈……おまえ誰かに喧嘩教わったのか?」 「えっ?」 「素人のハズの結奈が、あそこまでできるハズない。ましてや桜山総長のあいつに」 純は真剣に聞いてくる。 あたし……夢で教わったかんじだよね? でも、あのあたしは小さかった。 過去に…… 「──ッ!!」 「……結奈っ!?」 急にあたしの頭に殴られたような痛みが走った。 隣にいた純が支えてくれて、あたしはなんとかソファーから落ちずにすんだ。