黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



帰れって言うなら倉庫に連れて来るなー!!

って無理ないか……


急に空気が変わったのは、純にかかってきた1本の電話。

それからだ。


「では、行きましょう」


下っぱくんにそう言われて、あたしは仕方なく倉庫を出た。


──あたしって……龍神のみんなにとってなんだろう?