謝罪人 Kyouko スピンオフ小説

次の日。
拓也は、依頼があった食品会社の本社を訪れた。

会社名は『サンバ製菓』だった。
本社は都内の高層ビルの中にある。

主力商品である、チョコレートの賞味期限の改ざんが報道で取り出されていた。
その謝罪会見の仕事だった。

会社を訪れると専務が直々に出迎えにきた。
その姿を見た拓也は、この仕事の大きさを改めて感じて少し緊張感が誘った。

謝罪会見は、本社の会議室で行われ午前十一時からだった。
時間まで客間で待つようにと言われた。