謝罪人 Kyouko スピンオフ小説

「いただきます」
と、言って拓也はコーラを開けて一口飲んだ。

「謝罪人というのは、具体的にどんな仕事なんですか? 」
拓也が気になることを聞いた。

「謝罪をする人間のサポートをする仕事です」
木村が、コーラをテーブルの上に置いて答えた。

「サポート・・・・・・!?」

「そうです。簡単に言えば謝罪人が、もめ事や争い事をすみやかに解決するということにもなります。なかなか言葉では説明しにくいんですが、時と場合によっては、謝罪人が直々に相手に謝罪したりもします」

木村は笑顔で答えたが、拓也には、いまいち理解できない。

「大丈夫です。あなたなら十分に仕事をこなせます」
木村は、自信たっぷりに言った。

「自分には、そんな仕事をした経験はありませんが・・・・・・」
拓也は不安そうに言う。

「あなたを謝罪人に適しているかテストをしてみました」
「えっ!? テスト・・・・・・? 」
拓也は、けげんな顔をした。