棺の一部が燃え崩れて、貴方の顔が少し見えた。
鼻の頂は赤黒く光り、歯茎と唇は同化していた。
ああ、そろそろ時間だ。


この世界じゃなくても、また一緒になれる日なんて、来るのかしら。今までありがと、好きだよ貴方、でも、多分、

さよなら。
最後にそう呟いて、私は火の中に飛び込んだ。