人として……人間として最低な事をしてしまった。



エッチの最中に他の男の名前を呼ぶなんて。



本当に、私は最低の人間だ。




莉玖は激しかった。



何度もイッた体を突き上げられて。



頭が真っ白になって、何も考えられなくなって。



自然と口から零れていた。





もちろん、何も言い訳なんかできない。




あの哀しそうな。




今にも泣き出しそうな莉玖の顔が忘れられない。



私は、莉玖を深く傷つけた。





あれから1週間。



メールも電話も途絶えて、4人でいるのも避けている。



……当然だ。



もう、私の顔なんて見たくないだろう。