「もう、やり直したいなんて言っても遅いんだからね!後悔しても無駄なんだからね!!」



と、私は叫んでいた。



慧人が驚き顔で目を見開く。




「……お前、やり直したいの?」



「そんなワケないじゃん!だから、私は莉玖とラブラブなんだってば!」




「……お幸せに」




本当に、心の底から頭に来ていた。



この怒りがどこからくるのか、どこへ行くのか知らないが。




本当に、本当に……私は、まだ慧人の事が好きなんだ。




……と、自覚させられた。





ずっと好きでいていいと思ってた。



ずっと好きだけだと思っていた。




嫌いにならないといけない日がくるなんて。




思ってもみなかった――。