「だいじょぶだから……ごめんね」
あたしは顔もあげずに淡々と言う。
何だかボーっとしてうまく言葉が出てこない。
このまま意識を手放せたら楽になれるのかなぁ……
「……とりあえず帰んなきゃいけないだろ。
ほら、立てるか?つかどこつれてけばいい?」
家、と言おうとしてやめた。
まだ家には帰りたくない。
しかもこんな様子だし……
親にだけはこんな無様なところを見せたくない。
「えっと……ユウ」
「ゆう?どこそれ」
「幼なじみの家……あたしんちの隣だから」
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