「悩ましい」 「そりゃ、お前が煩悩の塊でできてるからだろ」 ユウに鉄拳を見舞いつつ、 あたしは出してもらったコーラを飲んだ。 「ぷはっ つかさ、ユウって大学生じゃないの?」 「バリバリ大学生ですよ」 「何でこんな時間に家にいるわけ」 「今日は講習ないの」 それだけ言って、ユウは部屋を出て行った。 不機嫌そうには見えなかったけど。