今日は何故か帰り道がすごく短く感じた。 でも、何でかは気付かないふりをした。 じゃないと柊君に悪い気がしたから。 「じゃあ、あたしの家ここだから」 「おう、じゃあな」 そう言うと、高梨はクルッと振り返って来た道を戻りはじめた。 「え、高梨の家こっちじゃないの?」 あたしが慌てて聞く。