―――――――――――――――――――――……… 帰り道。 うす暗くなったいつもの道が、なんだか普通よりも綺麗に見えて あたしは知らず知らずのうちに微笑んでいた。 「何笑ってんの?」 「ううん。何でもないですよ」 「さよで」 繋いだ高梨の手はすごく暖かくて優しい感じがする。 「あのね」 あたしはふいに隣の高梨に声をかけた。 二人の伸びた影はくっついたり離れたりしながら揺れている。