ノロケじゃなくて。 「これ、遅れた」 そう言ってよれよれのノートを差し出してきた。 この人も宿題やってあるのか。 いや、でも朝やったっていう可能性も……。 どうでもいいか。 さっきから暇すぎて宿題に執着してる気がする。 だってそれしか考えることないし。 「上に乗っけてくれる?」 あたしは腕に抱えたノートの束を示す。