いきなり上機嫌になった高梨は鼻歌まじりに歩き出す。 そしてそのままあたしの手を握った。 その瞬間はねた心臓の音。 だけどあたしは気付かないふりで歩く。 背の高い高梨に合わせると歩幅が大きくなる。 今までは柊君があたしに合わせてくれたから考えたこともなかった。 そっか、やっぱり足長いんだ… 何か世紀の大発見をしかような気持ちになる。 それでも脳裏をよぎるのは神奈の言葉。 女好きだって。 タラシだって。 あたし、本当にこの人のこと好きなのかな… やっぱりまだわからない。