やっとのことで終業式が終わり、あたしたちはクーラーのきいた教室に帰還することを許された。





「ふはー終わったー」




「学校もね」




「遊べるの今年で最後だからさ。今年は宿題無視して遊びまくろ」




「香乃さんはだから成績下がるんだよ」




いつもの4人でぐだぐだと予定を立てる。




「戸田」




そこに聞きなれた声がかけられた。





「高梨。昨日はお世話になりました」





「いえこちらこそ…って、そうではなくてですね」




高梨はチラッと3人を見て、あきらめたようにため息をついた。