「別れよう」 部屋の時間だけが止まったような気がした。 一秒がとても長く感じる。 それでもアタシは続ける。 「このままじゃ、アタシも咲人も美羽さんも幸せになれないでしょ? いつでも他人のことを気にして…… だからさ、別れよう?」 咲人が見てるのはきっとアタシじゃないから。 小学校のころからの絆に勝てるはずがない。 咲人は悲しそうにアタシを見て、口を開きかける。 でも、言葉は出なかった。