私の小さな物語






「咲人は優しいね」





涙がこぼれそうになるくらい。






「奏、やっぱ「おまたせ」






咲人が何か言おうとしたのと同時に美羽さんが部屋に入って来た。






「奏ちゃん、オレンジでいい?



あ、柊君はアイスコーヒーだよね」





柊君という言葉に体が硬直する。





でもアタシはそれに気付かないふりをして



ジュースを受け取った。






「ありがとう」





仮面に笑顔を張り付けて。