私の小さな物語








「あれ、奏?」






意識の遠くのほうから誰かの声がする。






それが柊君のものだと気付いた時には



もう彼は目の前に立っていた。






「どうしたの?汗だくだよ」






「あ、ちょっと走ってて」






そう言って歪に笑って見せる。