私の小さな物語






それからは流れ的に唇が重なった。






少し長めのキス。






柊君は絶対にここでしかキスをしない。





だからデート先でも、学校の帰り道でもしない。






何でかは聞いたこともない。






そんな下らないことを考えていたら、ふいに唇が離れた。






顔を上げた柊君が不服そうにあたしを見る。






何かしたかな……?






「奏さ、嫌だったら嫌だって言って?」






「別にそういうわけじゃ……」






ない?本当に?