キライになれるはずがない。 だって気付いてしまったから。 自分の感情を否定することもできない。 好きだよ。 誰より大切だよ。 あたしは俯いたまま首を横に振った。 「そっか……よかった」 柊君の手が背中にまわされる。 そして壊れ物を扱うようにそっと抱きしめた。 高梨がそばにいることも忘れて、 あたしは声をあげて泣いた。