夏の夜空に咲く、花。

咲き、散り、消える。

瞬く間に。

一瞬の死が、無数に積み重なっている。

終わり、終わり、終わる。

死に、死に、死ぬ。

ふと感じたのは、二人分の重み。

そこには誰もいないのに。

いるばすないのに。

後ろを振り向けない。

未だに現実を、受け入れられていない自分に嫌気がさす。

今年もまた、夏が終わる。

何も変えられないまま、何も埋められないまま。

また秋がやってくる、沢山の痛みと一緒に。