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「へ………?」



「俺は誉ちゃんが好きなんだけど……もしかして…迷惑…」

「じゃなくて!!!!だって仁美君、圭介が好きなんじゃなかったの!?」



私は仁美君の言葉を遮り勢いよく言った。



すると彼はキョトンと私を見た。

まるで子犬が小首を傾げるように。




「俺、そんなことは言ってないと思うけど……」


「言ってないけど……だってあの日、圭介が店を出て行った後、ずっと圭介の方を見てたじゃない……!!」



すると彼は少し顔を赤らめて、頭を掻いた。




「あー…、あれはね…恥ずかしいな…」


「やっぱり…圭介のこと…」


「圭介を見てたんじゃないんだ…」




彼は自重気味に笑った。