仁美君はあの日、私を好きと言ってくれた。



そして今、私達は手を取り合い、二人の道を歩いている途中である。





勿論あの日、私は驚いたのは言うまでもない。


圭介が好きなんだと、カミングアウトされるであろうとばかりに考えていたのだから。




本当、この男には敵わない。



あの日、私は何かの間違いではないかと、様々な点をこの男、白木仁美に問い詰めた。