『久しぶり。 急で申し訳ないんだけど、今、時間あるかな? 誉ちゃんに話したいことがあるんだ。 もし、時間があったらこないだ待ち合わせ場所にした場所に来て下さい。 待ってます。 』 メールの最後には律義に【白木仁美】と添えてある。 真面目でマメで、だけど天然で、優しくて。 柔らかく微笑んで、ふわふわの羽根を携えている天使のような男。 そんな貴方を好きになった。 だけど、その恋も 今終わろうとしているんだ。 私は携帯を握りしめ、 部屋を後にした。