「えぇェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!??」


「…………」


「お客様、他のお客様のご迷惑になるので…」


店員は私の方へと駆け付けてはそう言ったが、


そんな所じゃない!!!!



「圭介って…ヘテロじゃなかったの!!?」

「誉、声デカイ!!俺は…どっちでもイケる…」

「どっちでもイケる口かよ!!!??」


「……………」


「俺、出るわ。邪魔して悪かったな。じゃあ」

「ちょ、圭介!?」



何!!!!???え!?

ちょっと待ってよ、ほんと!!!


パニックですよ。

アカン…。


これは事情というか、説明が必要よ!!!!

私は体を元に戻し仁美君に話を振ろうとした。


「ひと………み、く…」



奴はただ黙って元カレの消えていった方向を見ていた。


悲しみを纏うその瞳に私は敗北をみた。