嫌じゃない。



「誉ちゃんは優しいから価値観が違くても認めてあげられるんだね」



仁美君はいつも笑って私の話をしてくれる。


珈琲吹くぞ!!!!!?


そんなお前が憎いよ!!

そんなお前が好きですよ!!!


取りあえず冷静に対応する。



「そんな事はないと思う。だって…」

「圭介………?」

「へ?」



何故、私の元カレの名前を?

あぁ、K大だからか。


って、どこどこ?


私は仁美君の異様な驚き方にも気付かずにその元カレの姿を探した。



「仁美………」

「へっ!!!!!!??わあ!!!」

目の前から聞こえたその声に私は店の中にも関わらず叫んでしまった。



「誉…!!?」


今更気付いたんか!!!?

まぁ、いいや。
ちょっとムカつくけど。