通話ボタンを力無く押した。


「もしもし」

『もしもしー!!?蒲田元気?南だよっ』

「登録してあるんだから解るわっ。で、何?」


『相変わらずな態度ね。いや、蒲田さんに嬉しいお話よ、合コン!!』



どうせ、ぺーぺーしか用意されていないのだろう。
私はため息を漏らす。



「私だって、別に暇じゃないの。看護師の勉強って大変なんだから」

『そっかぁ…そうだよねぇ。でもイケメンらしいよ』

「誰情報よ」

『宮谷』


何!!!!!????


あの、伝説の宮谷だと!?


私のテンションは急上昇し始めた。


宮谷と言う伝説の男。
説明しよう。