「待って!!!!!」

「え!!?」


手首を掴み語り出す私。



選択ミス?そんな事言わせない。



「だったら、私を好きになればいい!!!」

「な…誉ちゃ」

「ホモだか、ゲイだかなんだか知らないけど、」


「私を好きになりなさい!!!!」




私らしい。

きっとイケメソ逃して後に泣くのは私。

だったらゲイでもホモでも掛かってきなさい。


私は【白木仁美】という男に惚れたのだから。




「ほ、まれちゃ…ん」


「好きになるように仕向けるわ。覚悟しなさい」


「ありがとう…」



優しく綻んだ瞳は温かかった。