「俺、女の子と喋った事全然ないから…どんな話ししたら良いか解らないんだ」 「何を話すとか、考えるから駄目なのよ。どうでもいい話ししてれば案外そこから広がっていくもの。言葉の枝別れ」 「言葉の枝別れ…?」 「どんどん話しが膨らんで一つの話題からいくつもの話しが起こること」 「なるほど…」 そうやって仁美君は目を大きくして頷いていた。