「どうしたの…誉ちゃん」 「もう帰っちゃったかと思ってたから、私もびっくりした」 「え…う、ん」 「ねぇ、一緒に帰らない?」 どうして、走ってまで彼を追いかけたんだろう。 走るのなんて大嫌いなのに。 それだけ惹かれている。ということにしとこう。自己満だ。 そうやって、可愛くない私を私は優しく宥めて自分を愛してる。