「仁美君はどこの大学に行ってるの?」


私は積極的にお天道様に話しを振った。

どうにか、少しでも距離を縮めたかった。


「俺はK大だよ」

「そうなんだ!!じゃあ…宮谷と圭介と同じとこだね」


その時、仁美君の肩が一瞬跳ねたように見えた。


その時の私は何も気付けずにいた。


まさか、仁美君が狙ってはいけないという例の男だとは…―――。