悩みを抱えて、その悩みを乗り越える為だけに生きている全てが存在しそうな私の人生。

何度も幸運に助けられながら今の私が存在する。

…けど。

「…どうした？疲れたか…？」

心配そうに見つめながらの健吾の言葉に少し笑って。

「疲れてないよ…。
健吾の激しさが相変わらずで嬉しいくらい。
…私は…ちゃんとできてた…？」

小さな声で聞く私の額に額を合わせながら。

「まだまだだな。俺好みにじっくり育てるから楽しみにしろ…。くっ…。

桜を柚が育てて…柚を俺が育てる…。

なんか面白いな…いてっ」

色気たっぷりに笑う健吾の背中をパンっと叩いて、照れてる私の気持ちを隠しながら…。

「恥ずかしいから、桜の前じゃそんな事言わないでよ…」

「ん…了解。
とにかく、柚が俺の側にいればいいんだ…」

「…は…んんっ…」

落ちてくる健吾の唇を受け止めながら、健吾の首に手を回して、幸せでたまらない時間に浸った…。

まだまだ未熟な私の体。
健吾しか知らない幸せな体。
ちゃんと生きている事が本当に嬉しい…。