お母さんはベッドの側にある椅子に腰掛けた


「このことを氷空に言おうか迷ったんだけど…やっぱり親として言わなきゃダメだって思ったの…」


「そんなに重大なことなの…?」


お母さんはコクリと頷いた


お母さんが困るほど大変なことってなんだろう…?


段々聞くのが怖くなってきた


「これだけ言ったんだから覚悟して聞いてね…?心の準備が出来たら教えてね…」


覚悟…


今のあたしには何を聞いても受け止められる覚悟が出来ていない


それって知らないままじゃダメなの…?


どうしても聞かなきゃダメなの…?


あたしは今ここからなんとしてでも逃げ出したかった