「……お前、そろそろしばくぞ」
バツ悪そうに私をにらみつける純。
それでも私は笑いが止まらなかった。
「だ、だってっジェットコースター降りるまで純 女の子みたいにうずくまってるんだもんっ」
「うるせえな 仕方ねぇだろっ」
だから純 遊園地って言った時 あんな顔してたんだ
喧嘩なら何ともないくせにジェットコースターが苦手だなんて 何か変なの
意外な可愛いさに 私はますます 純の事が好きになった。
それからはなるべく怖くないアトラクションを乗り
カフェに入って休憩したりしながら
楽しい時を過ごした。
気付けば
辺りは夕闇に包まれていた。
「そろそろ行くか」
腕時計を見ながら言う純
私は こくりと頷いた。
楽しい時間は過ぎるのが早くて
その分別れが辛くなる。
純と もっとずっと一緒に居たい。
早く大人になりたいな…
早く
純とずっと一緒に居られるように。

