「ほら」



悠哉はあたしの前にアクエリアスを差し出した。




「ありがと…」


そうゆうと悠哉は歯を見せてニコッと笑った。





悠哉はあたしの横に座り、自分のアクエリアスを開けてゴクゴクと飲んだ。




そしてゆったんだ。






「夏花、元気出せよ？」


「えっ…うん……」



そんなことゆわれてもなかなか元気は出えへんかった。




「そらツラいけどさ…先輩の試合でいっつも出てる夏花が最後の試合でこんなことなるって…」



そうゆうと悠哉はまたアクエリアスを口にはこんだ。





「でも夏花はこんなことでくじけるようなやつちゃうやろ？」


「えっ…？」




あたしは悠哉の顔を見た。



そしたら悠哉は口を緩めた。





「俺が小６の最後の試合んときにさ…」



小６…
最後の試合…





あっ…