「おはよお!」

朝っぱらから背中をたたかれる。

あいつだ。

ワタシが大好きな奴。

どうしても憎めなくて

どうしても素直になれない相手だ。


「お前このごろ大丈夫ー?」


「え?」


気にかけてくれてる?

加賀くんの瞳には

ワタシが映っているの?

その私笑ってる?

ないてる?


「いやー今日親父の見舞いいこっかなって。結構ひどくなってる感じだし。一緒にど?」


「いくっ!」


反射てきに答えてしまう。

そんな加賀くんに誘われたらなんだって

やっちゃうよ……。