「この靴は私のですわ!」

『……あれ?入んないぞ?』

「おっおかしいわね。」


淡々と劇が進む中


「あれ?そちらに娘さんがいますね。」

『えぇ……まぁ。』


ままはは役の人がおどけた声でいった。


「ためしに靴をはいてくれ。」

『絶対あわないわ。』

『あうわけないわよ、舞踏会にきていないんだから。』


スポッ

「ぴったりだ!」

『お姫様がわかりましたざぞ。』

「うそ。そんなわけないわ。」


馬車に乗って再びお城へ戻った。

加賀は満面の笑みで


「あぁ!あなたでしたか。」


といった。