~幕末恋華~



「月の光じゃあ暗ぁて分かりにくいけんど…髪も何色じゃあ?これ。」

「わッ!?」


そしてあたしのブラウンに染めた髪も、ワサワサと触り始めた。


「ちょ!何すん―」

「長ぁ~てひらひらしちょるし、茶色やし、変わったええ匂いもするしっ。」

「あ゛ーも゛ーっ!ボサボサになるじゃないっ!」


―ドンッ!


あまりのしつこさに突き飛ばしたあたし。


「おっとっとっ!すまんすまんついっ(笑)」


ははっと笑いながら立ち上がる、龍馬。