「よしよし。痛かったね」


頭を優しく撫でる。



京介はカバンから消毒液と
絆創膏を取り出す。





「よし、もう大丈夫」



にっこりと笑って女の子の頭を
もう一度撫でる。



女の子は笑って"あいがとう"と
まだ完璧ではない日本語だけど
お礼を言った。



京介は座ったままの女の子を
立たせてあげると

「じゃぁね。」


そう言って去って行った。