太陽が燦々と照りつける夏の午後。


アスファルトを照り返す太陽の眩しさに、あたしは軽く目眩を起こした。


「暑っ、」


駐車場に停めておいた愛車のドアロックを解除し、車内に乗り込むと、エンジンをかけると同時にクーラーを全開にした。


熱風と格闘しながらダッシュボードに手を伸ばし、サングラスを掛けたあたしは、熱を持ったハンドルを握った。


ハンドル以上に身体が熱を帯び、胸のドキドキが止まらなかった。