あの日から、悩んだけれど結局会社を辞めた。
”傷ついて欲しくない”
そんな隼人さんの言葉が胸に刺さって、苦しくなったから。
単純に社長の心配をしているだけかもしれないけど、それでも隼人さんを悲しませたくなかった。
そして、社長から咎められる事を恐れたから……かもしれない。
あれから、隼人さんには会っていない。
……きっとあの店に行けば会えるはず。
でも、その一歩が踏み出せずにいた。
本当に、迷惑ばかりかけた……馬鹿な私。
合わす顔が無かった。
そして、季節は秋になっていた。
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