”二宮隼人” 貰った名刺にはそう書かれてあった。 出版社でカメラマンとして働いているらしい。 あれから、毎日穴があく程名刺を眺めていた。 なんで名刺をくれたんだろうって考えながら。 単なる社交辞令なのかな? 例えそうだとしても、またあの店に行けば会えるかも……? そんな事ばかり毎日考える。