ほら、笑って笑って



どれ位の時間キスしていたのか、

もしかしたら数分の出来事だったのかもしれない。



隼人さんは唇を離し、苦しそうな表情で私を見つめる。



…ねぇ、隼人さん。

胸が痛いよ。苦しいよ。



どうしたらいいのか分からない私は、ただ隼人さんからの言葉を待つ。




「…泣かしたいわけじゃないんだ」


そう呟いて、私の頬に伝う涙を拭う。



……ごめんなさい。

私も困らせたくない。

泣いちゃダメと言い聞かせても、身体は言う事を聞いてくれなくて…


涙は静かに頬を伝う。